サルミメモ

月収13億の人間国宝

埼玉一右から放たれるクロスファイヤーは本当に埼玉一右から放たれているのか

 突然ですが

球詠の大野彩優美さん*1

とてもかわいいですよね

 

これはストライクを取ってホッとする大野さん

f:id:unckn:20200426035128p:plain

 

これはボールをぶつけて焦る大野さん

f:id:unckn:20200426031858p:plain

 

これはピヨってる*2大野さん

声をかけるタイミング間違えると機嫌が悪くなるらしい

かわいいね

f:id:unckn:20200426031939p:plain

 

後輩の大島をかわいがる大野さん

f:id:unckn:20200426033059p:plain

 

埼玉一右から投げる大野さん

f:id:unckn:20200426032850p:plain

 

ほんまか?

 

 

調べてみました

 

 

 

データの取得方法

 

リリース位置の導出は基本的に動画を参考にします

 

リリースする直前の腕の角度θを手計測で求め、

そこから基本リリース位置[cm]を導出します

腕の角度は一律ストレートを投げる時の角度にします

 

なお、腕の長さとリリース位置については集計を簡略化するため

腕の長さは身長の0.5倍、リリース位置については肩の真横であると仮定しています

f:id:unckn:20200425193731p:plain

これはアニメで動くようになった大野さん

(なんか胸でかくない?)

 

また、踏み込みの影響も考えます

今回はリリース時の

マウンド中心から爪先のx成分の差を踏み込み位置としました(x:一塁側正 z:高さ)

f:id:unckn:20200425193307p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=FXBGVvUXxko

リリース位置はこの二つの和と定義しました

リリース位置[cm]

  =踏み込み位置[cm]+基本リリース位置(右)[cm]

 

f:id:unckn:20200426033322p:plain


大野さんも納得

 

 

例)

7,80年代に主に西武で活躍された永射保投手の場合

身長172[cm]

腕の角度θ=-7°

踏み込みが12.3[cm]

より、リリース位置は97.7[cm]

となります

 

今回はこの数値について集計したいと思います

 

 

集計対象

 

球詠の舞台が埼玉県ということで埼玉西武ライオンズに所属している(していた)左投手と大野彩優美さんを含めた全65名を対象に集計します

 

本当は高校生や社会人の選手も含めたかったのですが、参考動画像が少ないことと

キリが無くなりそうだったため今回は割愛させていただきます

ご容赦ください

 

また、1979年以前(西鉄やクラウン時代)は本拠地が埼玉でないため今回は除外しています

 

 

 

 

これは読書中の大野さんとその膝で寝る大島

f:id:unckn:20200426033500p:plain


かわいいね

 

 

大野彩優美さんの場合

まず踏み込み位置について求めます

大野彩優美さんは投球時に大きく右翼側に踏み込んで投げる特徴があります*3

1巻175p 3コマ目から踏み込み位置が求められそうです

f:id:unckn:20200425201733p:plain

 

高校野球におけるグラウンドの規格はプロ野球と同じであるため*4

ピッチャープレートの横幅のを60.9[cm]と仮定すると

 

f:id:unckn:20200425203043p:plain

 

60.9×49/34

=87.8[cm]

 

よって大野彩優美さんは右に87.8cm踏み込んでいることがわかりました

 

次に基本リリース位置を求めます

原作には、はっきりとリリースする瞬間のコマが見つからなかったため

漫画からは大野さんの投球時における腕の角度をはっきり求めることはできません

f:id:unckn:20200426033837p:plain

5°くらいかな?

 

しかしアニメ化のおかげでリリース時の腕の角度を求めることができるようになりました

うれしいね

というわけで腕の角度はアニメの投球シーンから求めます

 

大野彩優美さんの身長は158cm*5です

 

先ほどの例と同じカットより腕の角度は17°

f:id:unckn:20200426052808p:plain

 

よって、大野さんの基本リリース位置は

 

158.0×0.5×cos(17°)

 =75.5[cm] 

 

 

f:id:unckn:20200425204928p:plain

(あれ、踏み込んでなくない…?)

 

作画の細かい所はひとまず置いておいて、

以上よりリリース位置は

 

 

87.8+75.5

 =163.3[cm] //

 

と求まりました

これは大野さんの身長より大きいですね

 

ちなみに今年のお正月に声優の佳村はるかさんと結婚したことで話題となった

西武の野田昇吾投手(今回の集計にも含まれています)の身長は167cmです

 

マウンドの中心から一人横にしたくらいの所からボールを投げていると考えるとすごいですね

さすが自信満々に埼玉一と言うだけのことはあります

 

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大野さんも余裕のこの表情

 

 

さて、他の集計対象の選手がこの値を超すことができていたのか確認していきましょう

 

 

ほか主な埼玉の左投手

さすが64選手すべて解説するのはキリがないためここでは特徴的な選手をピックアップして説明したいと思います

 

 

星野智樹

まずは元西武・楽天星野智樹投手

 

あの野球を人を煽るための道具としか見ていない掲示*6では

俺達や星者などいろいろ呼ばれていますが、

全盛期は左の強打者相手に臆さず投げ、バッタバッタと切り倒す左キラーとして中継ぎでフル回転しました

 

リリース位置を求めていきます

まずは踏み込み位置から

以下の画像を見ると、プレートの中心と爪先が真っすぐホームベースの上を通っています

f:id:unckn:20200425224814p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=OgE2j7YXy-Q

 

よって

踏み込み位置は0.0[cm]

 

腕の角度は16°

f:id:unckn:20200425230631p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=TvezrGG4b2A

 

星野選手の身長は179cm*7

以上よりリリース位置は

179×0.5×cos(16°)

 =86.0[cm]

となりました

 

星者、コントロールがあればもっと活躍してたと思う

パワプロでペナント回すとコントロールがGかFなせいで実際より成績悪くなる気がする

 

 

 

 

 

ランディ・ウィリアムス

2012年来日し2014年まで在籍

最速150km/hを超える威力のある直球を武器に西部の優勝争いに貢献し

NPB時代3年の通算被本塁打2、防御率2.25(与四死球85)と安定して成績を残しました

 

まずは踏み込み位置から

f:id:unckn:20200425234404p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=6_lBfrybIW4

 

プレートの横幅は60.9[cm]より、

60.9×65/83

 =47.7[cm]

 

また、投球時の腕の角度は40°

f:id:unckn:20200425235650p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=moyAcRiQFkM

 

ウィリアムス選手の身長は191cm*8

以上よりリリース位置は

47.7+191×0.5×cos(40°)

 =116.4[cm]

となりました

 

四死球お構いなしに抑える印象が強かったです

パワプロではコントロールFなせいで実際より成績悪くなる気がする

 

 

 

 

 

 

中崎雄太

元々はオーバースローの投手だったのですが

2016年にサイドスローに転向し

投球前は打者に背中を向けるように立ち、

大きく踏み込み投球後はそのまま体が一塁方向に流れる

その独特なフォームが話題となりました

 

 

ちなみに大野さんも投げる前は打者に背中を向け気味に立っています

 

f:id:unckn:20200426034447p:plain

かわいいね

 

踏み込み位置から

視点がずれているため、プレートが60.9cm、打席間の長さが73.66cmであることを参考に

プレートの中心からホームベース上を通るような直線を引き、そこからの距離を求めました

f:id:unckn:20200426002039p:plain

f:id:unckn:20200426002722p:plain 

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=X1UMZGnQUsw

 

プレートの幅より大きく踏み込んでいます

画像より

60.9×66/54

 =74.4[cm]

 

また、投球時の腕の角度は12°

f:id:unckn:20200426005308p:plain

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=oahl4o4utzw

 

中崎選手の身長は180cm*9

以上よりリリース位置は

74.4+180×0.5×cos(12°)

 =162.6[cm]

 

わずかに大野さんの方が右から投げているという結果になりました

 

ちなみに中崎選手はこの年で西武を退団し

翌年はBCリーグ栃木ゴールデンブレーブスでプレイされたのですが

投球フォーム元に戻してました

 

 

 

 

 

このような感じで全65選手を集計しスプレッドシートにまとめました

f:id:unckn:20200426010649p:plain

 

 

以下に貼っておくので気になる方はどうぞ

drive.google.com

 (参考動画像が見つからなかった場合は、または数値を導出できるまでの動画像が見つからなかった場合は赤字で58°か推定値を記入しています)

 

 

 

 

結果

さて、気になる順位の方ですが…

埼玉一右から放たれるクロスファイヤーの称号を手にしたのは

 

f:id:unckn:20200426014344g:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:unckn:20200426015537p:plain

 

 あ!!!!

 

 

 

 

 

結論

埼玉一右から放たれるクロスファイヤー

本当に埼玉一右から放たれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…で終わることができればよかったのですけどね

 

アニメ「球詠」第四球のこのシーン

大野さんのセリフに注目していただきたいのですが

f:id:unckn:20200426020501j:plain

大野「さぁ堪能するがいいわ、埼玉一の角度を誇る超絶クロスファイヤ―を!」

 

 

 

 

検証

埼玉一右から放たれるクロスファイヤーは埼玉一の角度なのか

 

下図のように角度を求めました

f:id:unckn:20200426024328p:plain

 

ここで、ステップ幅xについて

 

x=(足幅)*6.5

(足幅)=(身長)*0.15

 

としています

 

結果

 

f:id:unckn:20200426030457g:plain

 

f:id:unckn:20200426025829p:plain

 

そうなんだ 

 

 

結論

 

埼玉一右から放たれるクロスファイヤーは本当に埼玉一右から放たれていたが

角度は埼玉二だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

少し踏み込んで投げてみるとお気づきいただけると思うのですが

クロスステップ投げるとかなり下半身に負担がかかるんですよね

 

実は大野さん元々サイドスローではありませんでした

チームメイトの後輩朝倉智景にエースを奪われたことがきっかけでこの独特なフォームに変えています

かつて数々の強打者を抑え左キラーとして名を馳せた永射保さんも腕を下げて成功したのは一日30kmの走り込みを欠かさない強靭な下半身あってのものだったそうです

 

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頑張ったんだろうなぁ…泣泣泣

あと朝倉さん大野さん大好きガールなのいいよね*10

 

大野さん以外にも「球詠」にはたくさんの魅力的なキャラクターが出てきます

 

そんな魅力的な女の子たちが真面目に熱い野球を繰り広げます

 

春のセンバツは中止、プロ野球も開幕延期、交流戦も中止となってしまい野球に飢えている方は多いと思います

そういう方やそうでない人にもオススメです

アニメも放送中なのでぜひ(作画が不安になるけど)

 

 

それでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一球 「運命の再会」

第一球 「運命の再会」

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おわりに

www.youtube.com

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中村希ちゃんが打席でクネクネしている姿を想像するとちょっと興奮する